





舞阪町大太鼓祭 岐佐神社の祭礼
旧暦の9月14日・15日の満月の日に町内安全と豊漁を祈願して、毎年行われる世界最大級の大太鼓まつり。大太鼓、おみこし、屋台が町内を練り歩く400年以上に渡る歴史を持つ遠州の奇祭。
町中の青年達は、さらしを巻いた拳にばちを握りしめ、和牛の一枚皮をきつく張った、大太鼓を一曲ごとに交代で演奏します。演奏曲は4町ある町それぞれが代々受け継がれている数種類の曲を決められた場所と時間に演奏します。その曲は個々に独創的なリズムとメロディーを持つため、数キロ離れた場所にいても、その太鼓の音色に耳をすませば、「あっ、この太鼓の音色は、きっと何々町の何々君だろう。大太鼓のソロ演奏は今日も爽快だなー。歓心歓心」と自然と想像できます。 板子一枚下は地獄の漁師の生活習慣から鍛え上げられた、強靭な身体をもつベテラン奏者の演奏は、音の切れが抜群で町中に鳴り響きとても勇壮です。
また、大太鼓を演奏する時は、全身全霊のバネを活用し、自身の鼓動をよく聴きながら叩きます。(大太鼓を叩いている時ですが、周辺は祭の喧騒で耳を塞ぎたくなるほど騒がしいにも関わらず、不思議なほど体内の鼓動がよく聞こえます。)
リズム隊であるお囃子の笛吹きたちは、太鼓奏者によってそれぞれが微妙に異なる太鼓のリズムにあわせて絶妙なタイミングで演奏します。
そして代々受け継がれている、一秒単位に計画された進行表通りに実施されるお祭りの終盤に差し掛かると、岐佐神社の28段もある急な石段を100名ほどの中老が輪になって大太鼓を引き上げ、お社の真正面に大太鼓を据え付けます。そして意識の高揚した太鼓奏者数十人は、太鼓の打面との摩擦によって血だらけになった拳の痛みを堪えて、この2日間のために一年間かけて準備してきた、舞阪町の象徴である大太鼓を我先にと叩き続けます。
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